超有名なワイン好きのバイブルである本「ワインテイスティングバイブル」を今さらながら読みましたので、今回は感想などを語って行きたいと思います。
この本は簡単に説明するとワインのテイスティングの導入本となっています。ワインエキスパートやソムリエ試験を受験する方にも参考になるかなーという内容になってます。
ワインテイスティングバイブルを今さら読んでみた【おすすめワインエキスパート・ソムリエ 2次試験対策本】
作者の谷さんって?
まずは今回紹介する本の作者の紹介をします!
著者は谷宣英(たに のぶひで)氏。ホテルニューオータニで活躍する超有名ソムリエで、山梨大学の非常勤講師やワインスクールの講師としても活躍されています。厚生労働省が2016年11月20日に発表した「平成28年度 卓越した技能者(現代の名工)」に最年少で選出されるなど日本を代表するソムリエの一人です。
(テイスティングバイブルより)
1972年生まれ。ホテルニューオータニ「トゥールダルジャン」東京店シェフソムリエ。 2010年第6回全日本最優秀ソムリエコンクール優勝。2010 年第13回世界最優秀ソムリ エコンクール日本代表。「誠実な人間であること」を大切に、日々のサービスやワイ ンスクール講師などの活動を通じて、ワインの魅力を伝えている。プライベートでの テイスティングでは、1杯目は分析的にテイスティングし、2杯目以降はワインと料理 を自由に組み合わせ、新たな発見をするのが楽しみ。二児の父でもある。
目次
では、まずは今回の本の目次を紹介します。
第1章 テイスティング術を身に付ける~技術の基本
STEP1 外観を見る
STEP2 香りをとる
STEP3 味わいをとらえる
STEP4 特徴を判断する
第2章 判断基準の幅を広げる~ワインの基礎知識
STEP1 ブドウ品種の特徴を知る
STEP2 産地の特徴を知る
STEP3 造りによる特徴を知る
STEP4 熟成による特徴を知る
第3章 コメントの表現力を高める~テイスティングの実践
テイスティングの練習方法
品種の違いを飲み比べる
造りの違いを飲み比べる
その他の違いを飲み比べる
第1章でテイスティングの基本を紹介しています。色調や粘りの外観、香り味わいからワインの特徴を推測するものです。
第2章では、1章の技術から推測するブドウや産地の特徴を紹介しています。また、製法や熟成による特徴なども紹介されています。
第3章では実践編といいますか、品種間や産地間の実際の違いを学ぶ章となっています。
内容〜感想
まず、カラーとなっておりので言葉とビジュアル両面でわかりやすく学べる構成となっている点は本全体の質を引き上げています。また、ワインの評価という幅がある指標に大して、基準となる評価方法を示しているので、日本テイスティングの教科書的な存在になっているのかなーと思っています。なんせこの本を読んだ事のない新規のソムリエっていないんじゃないかってほど有名な本ですしね。ソムリエの皆さんはボロボロになるまでこの本を読んでいると聞きますし。
わりとマイナーな品種も含めた幅広いデータを収録しています。新しいワインを飲む際に横にあるとよりワインを深く知り楽しむ事ができます。どういった着眼点で比較するのかがわかりますし、味わいや外観等を言語化することができるようになります。まぁ、言語化は自由でいいのかもしれませんが、試験などを目指す人にとっては基準となる表現を覚えなければいけませんし。
こんな人に読んでほしい
著者は中級者向けに書いた本とのことでしたが、ビジュアル的にわかりやすいので初心者から中級者まで役に立つ本です。むしろ、テイスティングについては、中級者になるまではこの本だけをとりあえず読んでおけばいいとおもうくらいです。
また、エキスパートやソムリエ試験対策としても優秀です。私もこれを読んでおけばもっと試験で楽できたのに・・・と今さら思っています。私は一次試験合格後に二次試験対策を始めたので、本質を理解する余裕がなく試験のための勉強に終始してしまいました。ただ、なかなかのボリュームなので一次試験合格後というよりかは、一次試験中に息抜きがてら読んでおくことをオススメします。
まとめ
いかがでしたか?これは私も長くお付き合いする本になりそうです。試験対策の人はもちろん、長くワインを楽しみたい人であれば買っておいて損はないと思います。3千円以上しますが、試験後も役にたつのでお値段以上の価値のある本だと思います。