ワイン好きなら皆さんご存知の漫画「神の雫」ですが、最近電子書籍で読み直しました。そこで序盤の名シーン「イタリアワインVSフランスワイン」を実際に飲んでみたいと思い購入しましたので、今回はそのワインのレビューを紹介したいと思います!
目次
神の雫イタリアワイン・フランスワイン対決のワインを飲んでみた!
神の雫 イタリアワイン・フランスワイン対決とは
物語の序盤、主人公の神崎雫とイタリアワイン大好きな会社同僚である本間長介とのワイン対決です。1,000円台、2,000円台、3,000円台と持ち寄り、会社の方々にどちらのワインが美味しいかを評価してもらい対決します。
1,000円台ワイン対決
イタリア:コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ 2000
水の都ヴィニスで知られるヴェネト州の気鋭のワイナリーで、すべて自社畑の葡萄を使いオーク樽で熟成させる非常にしっかりしたボディのワインを造る生産者。カカオとナッツアーモンドのアロマ、それが豊かな黒い果実を優しく包んでいるワインです。
フランス:コート・デュ・ローヌ・レ・アルビオン 2001 シャトー・ド・サン・コム
陽気なルイ・バリオール氏が、燦燦と降り注ぐ南部ローヌの太陽を一杯に浴びて育った高樹齢のシラー・グルナッシュ・ムールヴェドル・クレレットの4種類の葡萄を巧みに醸して造り上げたワインロバートパーカー氏も著書の中で「南部ローヌのスーパースター」「ジゴンダスのシャトールパン」と称賛。
勝敗は・・・
1,000円台ワインは・・・・イタリアワインの勝ちとなりました!
サン・コムは栓を開けてからポテンシャルを発揮するまで、時間を必要としたことが勝負の分かれ目でした。雫がデキャンタでポテンシャルを発揮させますが、時すでに遅し。
2,000円台ワイン対決
イタリア:カーサ・ヴィニコラ・ダンジェロ カンネート
南イタリアもバジリカータ州の地酒酒アリアニコの甘くとろけるようなボディ・バランスとベルベットのような滑らかな舌触りを超えるワインなど2千円台のフランスワインにあるわけがない!(本間長介)
フランス:ドメーヌ フィリップ エ ヴァンサン レシュノー マルサネ 2001
このワインはいつか散策したあのパリの蚤の市そのものだ。気取りがなくて楽しげで、それでいて気品が漂っていて。俺にとってこいつは何杯でもスイスイ飲める最高のブルゴーニュだ。(神崎雫)
勝敗は・・・
2,000円台ワインは・・・・フランスワインの勝ちとなりました!
今回は最初から雫がデキャンタージュを行うことにより、飲み頃のピークを迎えた状態でフランスワインはスタート。最初のサン・コムの力強さとは正反対の優しさで飲み手を引きつけ勝利。
3,000円台ワイン対決
イタリア:ロッジョ・デル・フィラーレ
ずしんと重いボディなのに少しも飲み疲れしない優しさと沈みゆく太陽のような暖かさがある。どこまでも追いかけて行きたくなるような、そんな懐かしいワインだ。(本間長介)
フランス:シャトー・ボイド・カントナック 2001
仮面舞踏会。着飾った貴族たちのどこか謎めいた一夜の幻のようなエレガントな宴がこのワインの向こう側にはっきりと見えた。(神崎雫)
勝敗は・・・
3,000円台ワインは・・・・フランスワインの勝ちとなりました!
どちらも甲乙つけ難いほどレベルの高い対決となった3,000円台は、なんと同票。最後に本間長介がフランスワインに投票し、決着!
最終的にフランスワインが2:1で勝利となりました!
実際に飲んでみる!
そんな対決に魅了され、私も1,000円台のワインを購入しました!でも、同じヴィンテージは入手不可で、神の雫のおかげもあってか2,000円台での購入となりました笑。
イタリア:コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ 2012
カベルネ由来のバニラ、腐葉土、カカオの香りがパワフルに感じ取られる非常に飲みやすいワイン。価格も手頃なのでデイリーワインに持ってこいという感じでしょうか。個人的にすごい好きです。
フランス:コート・デュ・ローヌ・レ・アルビオン 2016 シャトー・ド・サン・コム
シラーの胡椒、スパイスのイメージは入ってきましたが、全体的にインパクトがちょっと薄いかなという印象。ちょっと薬品のニュアンスが感じ取られ、最後までちょっと気になってしまいました。原作と一緒でまだ開いていなかったのかもしれませんが、私に神崎雫のようなデキャンタージュの技術がなかったもので。
まとめ
いかがでしたか?神の雫は高いワインから私でも手が出るワインまで色々出てくるので、今後も定期的に紹介(手がでるワインを)したいと思います!