実用学

【ワイン?】シードルとは?(りんごとは限らない!?)

りんごのお酒というイメージがある方が多いかとは思いますが、よく知らないお酒という方が多いのではないでしょうか?私もあまり飲む機会がないので、今回はシードルについて色々調べましたことを紹介したいと思います!

シードルとは?(りんごとは限らない!?)

シードルとは

シードルとは「果実を発酵させたお酒」であり、基本的にはりんごから作られるお酒を指しますが、広くとらえるとにりんごに属する果実全般を発酵させたお酒も指しますので洋梨が含まれることもありますし、もっと広くラズベリー等も含まれる場合もあります。なお、シードルに用いられるりんごはワインと同様に醸造用に特別に育てられたりんごを使います(食用を使う時もありますが)。

シードルが初めて作られたのは11世紀ごろのフランスのノルマンディーで、かなり古い歴史を持っています。フランスからヨーロッパ、その後北米に渡った後、日本に持ち込まれたのは1930年ごろと比較的新しいお酒になります。

酒税法での分類ではシードルはワインや清酒と同様、醸造酒(酵母の働きによってアルコール発酵が行われて作られるお酒)となり、さらにその中でも果実原料由来の果実酒になります。ただし、発泡性のものは発泡性酒類に分類されるため、日本の場合は多くのシードルが発泡性酒類に分類されます。

世界の呼び名

シードルの呼び名はフランス語から来るものであり、世界的には様々な呼び方をされています。

フランス:シードル
・英語:サイダー
・ドイツ語:アプフェルヴァイン
・スペイン語:シドラ
・イタリア語:シドレ

味わい

りんごを使うので甘い印象があるかもしれませんが、基本的には辛口に分類されるシードルが多いです(もちろん甘いものもありますが)。アルコール度は2〜8%とワイン(12%前後)よりも低くなっています。
りんご酸の酸味が効いてて、スッキリした味わいのシードルが多く、それでいて、りんごの甘い風味も残している感じです。

製法

熟したリンゴを収穫し、さらに熟成させます。その後、圧搾機にて果汁を搾り、タンクに入れると、リンゴの外果皮に取り付いている天然酵母がアルコール発酵を始めます。ただし、近年では培養された酵母を添加し、安定した発酵を行わせているようです。
発酵過程で茶褐色に変色したりんごの果肉が、発酵に伴ってアルコールと共に発生した炭酸ガスが表面につくことで浮力を得て液面に浮かび上がってくるので、果肉を取り除き、透き通った果汁のみを別のタンクに移してさらに発酵を継続し、最低3ヶ月以上の発酵・熟成を経てシードルができあがりです。
なお、タンク内から瓶詰めまで密閉状態にしておくと、発生する炭酸ガスにより内圧が高まり、炭酸ガスがシードル内に溶け込んで発泡性のシードルとなります。

有名な産地は

やはり有名どころでいうとフランスのノルマンディー地方になります。ノルマンディーではシードルをさらに蒸留して作られる”カルヴァトス”も有名で、シャンパン同様にこの地域で作られたものしか名乗れません。その他、イギリス、ドイツ、スペイン、スイスもシードルの有名産地となります。

また、日本でも青森や長野でも作られています。日本のりんごは糖度が高いため、シードルも甘さが強めのシードルとなっています。

まとめ

いかがでしたか?説明していたら飲みたくなってきました。特に夏や梅雨の時期に私は発泡のシードルを飲みたくなります。今度は洋梨のシードルにチャレンジしたいと思います!

形から入るワイン情報を
FBをフォローしてGET!

Twitter で

-実用学